新築住宅を検討している家族や個人の中で、地震のリスクを真剣に考慮している方は多いでしょう。
特に、日本のような地震大国では、耐震性の高い家を希望するのは当然のことです。
この記事では、耐震等級3とは何なのかと、メリット、デメリットなどを詳細に説明し、地震に強い家を建てる際の参考情報として提供します。

□耐震等級3とは

耐震等級3とは、地震の力の作用がどの程度大きさになるまで、柱や梁などの構造躯体が傷を受けたり、壊れたりしないかを示す判断基準です。
この等級は「住宅性能表示制度」に基づく評価基準で審査されるもので、地震に対する建物の強さを表しています。

□耐震等級の3段階の意味とは

耐震等級とは、地震の力の作用がどの程度大きさになるまでの「等級」で示す判断基準です。
この等級は、地震の力にどれだけ耐えられるかを示すもので、住宅の安全性を保障するためのものです。
等級は1〜3の3段階にランクが分かれ、数字が大きいほど耐震性能が高くなります。

このランク分けは、住宅の安全性を一目でわかるようにするためのもので、消費者が安心して住宅を選ぶための指標となっています。

続いて住宅性能表示制度について紹介します。
この制度は、法律に基づき、住宅の性能を評価し表示するための基準や手続きが定められたものです。
この制度の目的は、消費者が住宅の品質を正確に知ることができるようにするためです。

新築住宅における性能の表示項目には、外からでは判断しにくい10分野32項目の評価基準が設けられています。
これにより、消費者は住宅の品質を正確に知ることができ、安心して住宅を選べます。

耐震等級は1〜3の数字で表され、数が大きくなるほど耐震強度が高いことを示します。
では、それぞれの等級にはどのような特性があるのでしょうか。
詳しくみていきましょう。

・耐震等級1の特性
等級1は、現行の建築基準法で定められた最低限の耐震性を示します。
この等級の家は、震度6強〜7の地震で、倒壊・崩壊しないよう設計されています。
しかしながら、大きな地震が発生した場合、修復が必要になる可能性があります。

・耐震等級2の特性
等級2は、等級1の1.25倍の地震力に耐えられる強度を持っています。
この等級の家は、災害時の避難場所として指定されている建物では、この等級以上が確保されるようになっています。
等級2の家は、等級1よりも安全性が高く、大きな地震が発生してもダメージが少ない可能性が高まります。

・耐震等級3の特性とは
等級3は、等級1の1.5倍の地震力に耐えられる強度を持っています。
この等級の家は、災害時の救護活動の拠点となる建物の基準です。
等級3の家は、最も高い耐震性能を持っており、大きな地震が発生してもダメージが非常に少ないとされています。

□耐震等級3の家を建てるメリットとデメリットとは

では、耐震等級3の家のメリットとデメリットについてみていきましょう。
耐震等級3の家の最大のメリットは、大きな地震に遭遇してもダメージが少ないことです。しかしながら、それだけではないため、以下に、耐震等級3の家のメリットとデメリットを詳しく説明します。

*ダメージが少ない

耐震等級3の家は、大きな地震に遭ってもダメージが少なく、そのまま住み続けられる可能性が高くなります。
これにより、地震後の生活の再建がスムーズに行える可能性が高まります。

*住宅ローンの金利優遇

耐震等級3の家を建てると、住宅ローンの金利が優遇される可能性があります。
これにより、住宅購入の際の経済的な負担を軽減できます。

*地震保険の割引率が大きくなる

耐震等級3の家は、地震保険の割引率が大きくなる特徴があります。
よって、地震保険の保険料を節約できます。

*売却時に高く売れる

耐震等級3の家は、資産価値が評価され、売却時に高く売れるため、将来的な資産価値の確保が期待できるでしょう。

続いてデメリットについてです。

*間取りに制限

間取りに制限がかかることが、耐震等級3相当を取得するデメリットです。
実は耐震等級3を取得するだけであれば、柱や壁の本数を増やすことで思ったより簡単に達成できます。
しかしながら、柱や壁を増やしすぎると、1部屋ごとの区切りが多くなってしまい、閉鎖的な間取りになる可能性があります。

開放的な間取りにしようとすると耐震等級が下がってしまい、耐震等級を上げようとすると間取りに制限が生じてしまいます。
耐震等級にこだわりはじめると、このジレンマに陥ってしまうかもしれません。

□まとめ

地震に強い家を建てたいと考えている方にとって、耐震等級3の家は非常に魅力的な選択肢でしょう。
その特性やメリットを理解し、適切な判断を下すことで、安心して新しい生活をスタートさせることができます。

加えて、耐震等級3の家は、経済的なメリットや資産価値の確保といった点でも非常に魅力的です。
地震大国の日本において、耐震等級3の家を選ぶことは、家族の安全を守るための最も確実な方法です。

当社は四日市周辺で家づくりのお手伝いを行っております。
安心で納得の家づくりをサポートさせて頂きますので、お気軽にご連絡ください。