近年注目が集まっている「ローコスト住宅」をご存知でしょうか。
その名の通り「コストを抑えて建てられる住宅」のことです。
今回はローコストの注文住宅の仕組みやメリット、デメリットについて解説します。
家づくりを検討している方は、ぜひご覧ください。

□ローコストの注文住宅の理由や仕組みとは

そもそもローコストの注文住宅とは、一般的な費用相場よりも安い価格で販売されている住宅のことを指します。
ローコストに明確な基準はありませんが、一般的な住宅の坪単価が80~100万円なのに対して、ローコスト住宅は約半額程度の40~60万円前後が相場と言われています。

部材や設備の大量一括購入を行ったり、設計・施工のシステムを合理化したり、プランやデザインを限定した「規格型」住宅にして、家づくりのさまざまな工程でコストダウンを図って、安い価格を実現しています。

住宅にかかる費用を抑えることで、その分を趣味や子育てなど、「暮らしをより楽しむ」「将来に備える」などお金の活用法もさまざまです。

いくら安く家が建てられると言っても、変な理由で無理やり安く建築するのは嫌ですよね。
では、いったいなぜローコスト住宅は通常の住宅と比較して費用がかからないのでしょうか。
詳しく解説していきます。

1. 材料費
材料や設備を大量に仕入れることによって費用を削減します。
間取りを規格化し、購入する資材の種類も限定して、コストをカットします。
また、材料となる木材は、事前にプレカット工場で部品化して一括発注することにより、原価を低減しています。

2. 人件費
規格の決まった材料をあらかじめ工場でプレカットし、現場での組みたてを極力無くして大工さんの人件費を削減します。
また、自社で販売網を持たず販売については不動産会社にまかせて販売にかかる人件費コストを削減している会社も多いです。

3. 契約から引き渡しまでの期間を削減
施主が決めることが少ないので打ち合わせ回数が少なくて済むことや設計にかかる時間も省略できるので、契約〜着工までが早いです。
工期が長ければ長いほど現場管理費がかかってしまうので、工期についても短縮する工夫をしています。
一般的な木造住宅の工期は約4ヶ月〜6ヶ月ですが、ローコスト住宅の工期は約3〜4ヶ月程度です。
契約〜引き渡しまでの期間を短縮することで、販売棟数を増やして薄利多売し全体で収益が出るようにしています。

4. グレード設計
豪華な設備や機能にこだわらないからこそ、ローコストの実現ができます。
標準仕様とは、キッチン・バス・トイレなどの設備や、フローリング材・ドア・窓・クロスなどの内装部材、外壁材・屋根材などの外装材や、コンセントの位置や数などの仕様の基本設定のことです。
これらの仕様のグレードを低くすることによってコストダウンをしていることがあります。

□ローコストの注文住宅のメリットやデメリットとは

ローコスト住宅にはどのようなメリットとデメリットがあるのか、それぞれについて解説します。

・費用が安い
最大のメリットはなんと言っても価格の安さです。
借り入れする金額もおさえられるため、住宅ローンの負担も軽くなるでしょう。
そのため、将来のための資金づくりを実現できます。
建売住宅と違い建築から携われるため、こだわりたい部分に費用をかけることもできます。

・建て替えや住み替え
価格が安い分、厳しい基準をクリアした長期優良住宅より寿命は短めです。
しかし、将来的な事を考えると住宅の広さや間取りは変化します。
ローコスト住宅は低コストで住宅を建設できるため、各家庭のライフスタイルの変化に応じて住み替えや建て替えがしやすいという特徴があります。

・工期が短い
3〜4ヶ月の短い期間で完成します。
間取り・広さ・デザイン等が規格化されているローコスト住宅は、建築の手順も決まっていますし、施工を担当する建築会社も同じ家を何度も建てているため、工期が短い特徴があります。

続いては、デメリットについてです。


・自由度の低さ
ローコスト住宅は、仕様を固定することでコストを抑えているので、予算があっても間取りや設備の大幅な変更ができないというデメリットがあります。
強いこだわりを持って注文住宅を検討している場合は、自由度の低いローコスト住宅よりも、選択肢が多い注文住宅を選んだ方が良いでしょう。

・高級感がない
ローコスト住宅は、価格高騰につながるデザイン要素は極力排除しています。
また、外壁のサイディングも安い価格帯のものを使用しています。
そのため、外観の高級感は期待できません。

□ローコスト注文住宅の注意ポイントとは

注意すべきポイントは、金額だけで決定することは危険であることです。
金額は、商品や条件によっても変動し、ハウスメーカーが強みとしている特徴や、工法などの違いを比較することが重要です。

また、見積もりや契約金額に含まれている内容をよく確認することも大切です。
ローコスト住宅では様々な費用の削減でコストダウンしていますので、1つずつ慎重に確認しましょう。
後になってから、気づかなかったでは遅いので確認することが重要です。

□まとめ

今は技術の進歩や様々な工夫でコストダウンを図り、顧客ニーズに応える努力を続けています。
ローコスト住宅と言っても高額な買い物です。
実現したいイメージと齟齬のないようにしっかりと確認して満足のいくローコスト住宅を建築しましょう。
当社は四日市周辺で家づくりのお手伝いを行っております。
安心で納得の家づくりをサポートさせて頂きますので、相談したいことがございましたら、当社までお気軽にご連絡ください。