家というものは、建てた後も長い年月をかけて維持していくものです。
そのため、初期費用だけでなく、将来的なメンテナンスにかかる費用も考慮して住まいを選ぶことが、家計を健全に保つ上で大切になります。
特に、平屋は、その構造ゆえにメンテナンス費用が抑えられると言われています。
今回は、平屋のメンテナンス費用がなぜ安く済むのか、その理由と、費用をさらに抑えるためのお手入れ方法について詳しく見ていきましょう。
目次
平屋のメンテナンス費用はなぜ安い
構造上の負担が少ない
平屋は、二階建て以上の建物と比べて、構造にかかる負担が少なくなります。
二階建てでは、上階の重さが下の階や基礎に大きな負荷を与えますが、平屋はそのような重力による負担がありません。
この構造的な軽さが、建物の歪みや傾きといった、将来的に高額な修繕費につながる可能性のある劣化を防ぎ、建物を長持ちさせる要因となります。
経年による建材の傷みも軽減されるため、結果としてメンテナンス費用を抑えることに繋がります。
足場費用がかからない
外壁や屋根などのメンテナンスを行う際には、作業員が安全に作業できるように足場を組むことが一般的です。
二階建て以上の建物では、その高さから足場も大規模になり、設置費用も高額になりがちです。
しかし、平屋は建物の高さが低いため、専門業者による作業が必要な場合でも、足場が不要であったり、設置が必要な場合でも小規模なものに留まったりすることが多くあります。
この足場費用の削減が、トータルでのメンテナンス費用を抑える上で大きなメリットとなります。
設備点検修理が少ない
一般的に、二階建ての家では、快適な生活を送るために一階と二階の両方に水回り設備(トイレや洗面所など)を設けたり、各部屋にエアコンなどの空調設備を設置したりすることが多いです。
それに比べて平屋は、生活空間が一階のみで完結するため、設置する設備の総数が少なくて済みます。
設備の数が少なければ、それに伴う点検や修理の必要性も減り、故障や不具合が発生した場合の修理費用も抑えられます。
これは、ランニングコスト全体を低く抑えることにも寄与します。

平屋のメンテナンス費用を抑えるには
外壁屋根の状態をチェック
平屋のメンテナンス費用をさらに抑え、建物を長持ちさせるためには、外壁や屋根の状態を定期的にチェックすることが重要です。
外壁や屋根の塗装は、紫外線や風雨、寒暖差などの影響を受けて経年劣化し、ひび割れや剥がれが生じることがあります。
特に季節の変わり目など、気候が変化する時期には、これらの部分に注意を払うことが大切です。
早期に劣化を見つけ、適切な時期に塗り替えなどの修繕を行うことで、雨水の侵入などを防ぎ、より大きな損傷を防ぐことができます。
排水口雨樋を清掃
平屋の屋根に降った雨水は、雨樋を通って排水口へと流れていきます。
この排水口や雨樋に落ち葉やゴミが詰まると、雨水が適切に流れず、建物本体や基礎部分に悪影響を与える可能性があります。
特に長雨が続いた後や台風の後などは、詰まりが発生しやすいため、定期的な清掃が不可欠です。
詰まりを放置すると、基礎周辺に水が溜まり、建物の劣化を招く恐れがあるため、こまめな手入れが大切です。
専門業者に点検を依頼
日頃のお手入れに加えて、専門業者による定期的な点検を受けることも、平屋のメンテナンス費用を抑える上で有効です。
外壁や屋根の目に見える部分だけでなく、建物の構造を支える配管や配線、断熱材といった、専門的な知識がなければ確認が難しい箇所の状態をプロにチェックしてもらうことで、小さな不具合を早期に発見し、大きなトラブルに発展する前に対処できます。
建物の寿命を延ばし、予期せぬ高額な修繕費用を防ぐためには、信頼できる業者との良好な関係を築くことが重要です。

まとめ
平屋のメンテナンス費用が安いとされる主な理由は、構造上の負担が少なく家が傷みにくいこと、外壁や屋根のメンテナンス時に足場費用が抑えられること、そして設置される設備が比較的小規模で済むため点検・修理の負担が少ないことにあります。
これらのメリットを最大限に活かすためには、外壁や屋根の定期的な状態チェック、排水口や雨樋の清掃、そして専門業者による点検といった、日頃からの適切な手入れが欠かせません。
長期的な視点で住まいにかかるコストを考える際、平屋は経済的なメリットが大きい選択肢と言えるでしょう。
