毎日必ず使うキッチンですが、調理のほか、洗いものも含めるとけっこうな時間を過ごしていることになります。
キッチンでは細かい作業をするので、明るさはとても大切な要素のひとつ。
もちろん、中には家事が嫌いな人もいるでしょうが、キッチンが明るく使い勝手が良ければ気分も上がり、料理も楽しくなるものです。

今回はペンダントライトを含むキッチン照明の解説を行います。
家づくりの際の参考にしていただければ幸いです。

□ペンダントライトを含むキッチンの照明の種類とは

キッチンライトに適した照明として、「ペンダントライト」「キッチンライト」「ダウンライト」「スポットライト」の4つが挙げられます。
では、それぞれの特徴について紹介します。

＊ペンダントライト

一般的にチェーンやコードで、天井から吊り下げた照明のことを指します。
吊り下げる形状の為、商品自体に高さ調節ができる器具がついていたり、ついていない場合もコードリールやS字フックで調節することができる場合もあります。

大きさや使用可能な電球の数などによって、使用する場所や広さを変えられるため、主照明や副照明としても使える汎用性の高いライトです。
また、吊り下げている分、天井に直付けの照明に比べ、照射範囲が狭くなることを活かし、お部屋に陰影ができやすく、お洒落でムーディなインテリアを作りやすいのも特徴です。

＊キッチンライト


キッチンライトは、天井に直接取り付けることで最も高い位置から広範囲に光を届けられます。
台所を中心に明るくするため、快適な作業には必須です。
最近の主流はLEDに変わっており、省エネで長寿命のLEDキッチンライトは、より効率がよく、LED特有の省スペースデザインに変化しました。

＊ダウンライト


直径10cm程度の丸い形をした照明器具で、天井に埋め込んで設置するタイプです。
種類が多く、明るいタイプから控えめに照らすタイプ、調光タイプや調色タイプもそろっています。
特徴は天井に出っ張りがなく、部屋がすっきりして見えることです。

ダウンライトはとても明るく、直接見上げるとまぶしいことがありますが、直視することはないので心配ありません。
ダウンライトにはランプ一体型・ランプ交換型どちらもあるので自分に合ったタイプを選ぶことができます。

＊スポットライト


手元の限られた場所を明るく照らしたいときに便利なのがスポットライト。
壁や天井に取り付けるタイプの照明器具で、一部の場所を重点的に明るくすることができます。
作業スペースの近くに設置すると、作業効率も上がるため、全体を明るくするダウンライトとスポットライトは、セットで選びたい組み合わせです。

□ペンダントライトをキッチンに取り付ける際のポイントとは

1．1灯だけでもOK
独立している狭めのキッチンであれば、作業スペースも限られているため、1灯だけでも構いません。
すでにダウンライトで全体を照らせる照明がある場合は、手元を照らせる大きめのペンダントライト1灯だけでも、明るさを確保できます。

2．雰囲気が合うか
ペンダントライトはデザイン性が高い分、ものによっては馴染みが悪くなる可能性もあります。
シェード部分の色味やコードの質感など、部屋のテイストにあったデザインを選ぶのがおすすめです。
好みで決めるのもいいですが、よく検討した上で設置しましょう。

3．サイズ
照明としての機能を十分に果たせる仕様であるかを事前にチェックしましょう。
設置するペンダントライトで部屋の明るさが確保できるかなど、選んだペンダントライトで不便さがないかをイメージした上で設置しましょう。
部屋の広さに対応する明るさの目安を事前に確認しておくのが大切でしょう。

□キッチンのペンダントライトの失敗例と対策とは

最も多い失敗例は、高さの設計ミスです。
平面図を見ているだけでは、高さの失敗に気が付かず、設置後に後悔しがちです。
ペンダントライトが低すぎて頭が当たる、逆に高すぎて光が弱くなるなどの失敗が多くあります。
料理をする際に邪魔にならない高さで設計しましょう。

続いては、部屋の雰囲気にマッチしないことです。
ペンダントライトはインテリアとして非常に主張が強いため、部屋の雰囲気に合わないとリビング全体が残念な印象になってしまいます。
ペンダントライトが大きすぎた、北欧系のリビングなのに和テイストのライトを選んでしまったなど、様々な失敗例があります。
部屋の雰囲気を考慮した上で適切なライトを選択しましょう。

最後に、設置ができないことです。
ペンダントライトはデザインやサイズによって自分の家に取り付けられない場合もあります。
自分で購入する際には注意が必要です。
返品の手間をなくすためにも事前にしっかり確認しておきましょう。

□まとめ

キッチンは生活の中で使用頻度の高い場所であるため、しっかりと計画する必要があります。
デザインだけで選んでしまうと、作業に集中できなかったり怪我をしてしまったりと危険です。
より安全に快適に調理ができるように、今回、紹介したポイントを守って商品を選ぶことをおすすめします。

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