家を建てることは多くの人にとって、一生に一度の大きな決断です。
特に、注文住宅を選ぶ場合、自分の理想を追求することができる反面、予算オーバーのリスクも高まります。
この記事では、注文住宅の予算オーバーの原因と、それを避けるための具体的な対策についてご紹介します。

家づくりの際の予算オーバーの原因や対策を知ることで、あなたの家づくりがよりスムーズに進むことを願っています。

□注文住宅での予算オーバーの主な原因とは

資金計画を立てる場合や見直す場合は、予算オーバーしてしまう主な原因を知っておくことが大切です。
ここでは、注文住宅で予算オーバーしてしまう原因をご紹介します。

*金銭感覚の麻痺

注文住宅の購入は数千万円という高額な買い物です。
多くの人にとって、普段の生活で考えられる金額とは桁違いです。
そのため、設備のグレードアップやオプション追加など、数十万円の出費が安く感じられることがあります。
しかしながら、これらの小額の出費が積み重なると、結果的に大きな金額になってしまいます。

*コストの把握不足

どの部分にどれだけのコストがかかるのかを正確に把握していないと、理想を追い求めすぎて予算を超えてしまいます。
例えば、窓の大きさや数を増やすことで、建築予算が増加することはご存知ですか。
加えて、高気密・高断熱の家や、しっかりとした構造の家を希望する場合、一般的な住宅よりも高い予算が必要となります。

*床面積の取りすぎ

広い家や平屋、部屋数が多い家を希望することは多くの人の夢です。
しかしながら、建物の面積が大きくなるほど、建築予算も増加します。
理想の家を建てるためには、必要な床面積と予算のバランスをしっかりと取ることが重要です。

*追加工事の必要性

建物建設後に追加工事が必要になることも考慮する必要があります。
例えば、地盤調査の結果、地盤改良工事が必要になる場合や、庭や門扉、駐車スペースなどの外構工事が必要になる場合があります。
これらの追加工事を予算に含めずに計画すると、後で予算オーバーになるリスクが高まるでしょう。

*予算の伝達不足

見積もりやプランニングの際に、自分の予算を正確に伝えることが重要です。
理想の家のイメージや間取りだけを伝えて、予算を伝え忘れると、ハウスメーカーや工務店は要望通りの設計を進めてしまいます。
その結果、予算を大きく超えるプランが完成してしまうことも考えられます。

□予算オーバーを防ぐための資金計画のポイント

1.注文住宅の費用とローンの知識
注文住宅には「本体工事費用」「付帯工事費用」「諸費用」、そして土地がまだない場合は「土地代金」の4項目の費用がかかります。
これらの費用を正確に把握し、住宅ローンの借入れ可能額を早めに確認することで、予算オーバーが防げるでしょう。

2.優先順位の設定

注文住宅を建てる際には、多くのこだわりが出てきます。
デザイン、設備、住宅性能、間取りなど、さまざまな要素に対する要望を持つことは自然です。

しかしながら、すべての要望を満たそうとすると、予算を超えてしまう可能性が高まります。
そのため、こだわりの中でも特に重要なもの、譲れないものを明確にし、それ以外の要望については優先順位をつけることが重要です。

3.費用の考慮

家を建てた後も、様々な費用が発生します。
例えば、維持費や修繕費、税金など、住宅を持つことによるランニングコストを考慮する必要があります。
初期費用だけを考慮して予算を立てると、後で困ることが増えてしまうでしょう。

4.補助金・助成金の活用

省エネルギー住宅やバリアフリー住宅など、特定の条件を満たす住宅を建てる場合、国や自治体から補助金や助成金が支給されることがあります。
これらの制度を活用することで、家づくりの予算を効果的に使えます。

5.土地の選び方

土地の価格は、立地や面積、地形などによって大きく変わります。
都心部や駅近などの好立地は高価ですが、少し離れるだけで土地価格は下がることが多いです。
加えて、土地の形状や地形によっても価格が変わるため、予算に合わせて最適な土地を選ぶことが重要です。

□注文住宅で予算を削る際の注意点とは

予算オーバーしないためには、無駄を削る必要があります。
しかしながら、中には費用を削るべきではない部分もあります。
予算オーバーを気にするあまり、削るべきではない部分まで費用を削ってしまわないように注意しなければなりません。
いくつかポイントについて解説します。

*断熱材や水回り

断熱材や水回りの設備は、住宅の快適性や耐久性に直結するため、ランクを落とさないようにしましょう。
特に、断熱性能が低いと冬は寒く、夏は暑くなり、エアコンなどのエネルギー消費が増えてしまいます。

*セキュリティや外構工事

家のセキュリティは、家族の安全を守るための重要な要素です。
また、外構工事は家の外観や利便性を左右するため、削減の対象から外すべきです。

*災害対策

日本は地震や台風などの自然災害が多い国です。
そのため、災害対策のための設備や工事は、家の安全性や快適性に直結するため、削減すると後悔する可能性が高いです。

□まとめ

家づくりは、多くの人にとって大きな夢の1つです。
しかしながら、その夢を実現するためには、予算の管理が欠かせません。
この記事で紹介したポイントを参考に、予算内で理想の家を建てるための計画を立ててください。
適切な知識と計画を持つことで、安心して家づくりを進めることができます。

当社は四日市周辺で家づくりのお手伝いを行っております。
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